失語症のお話し

こんにちは。
おこめスタッフのSです。

今回は、失語症(しつごしょう)の話をします。


私は以前病院で言語聴覚士として勤務していたご縁から、週末には失語症になった方の支援者を養成する活動や失語症友の会の活動をしています。

失語症になると、ある日突然喋れなくなったり、文字が書けなくなったり、人の話や文章の内容も分かりにくくなります。

なぜそんな病気に!?心の病気になったの?

いえいえ、脳卒中や交通事故などによって脳の言語野という所が損傷されることによって生じます。

言語野は左脳にある人が多いので、右手足の麻痺(まひ)を伴う方もいます。
そして、少数ですが子どもさんも発症することがあり、その後の生活全般、友人関係や学業がうまくいくように

リハビリテーションが重要となります。

 

 残念ですが、リハビリテーション後も後遺症として失語症の症状が残る方は多くいらっしゃいます。

聴覚障害の方には手話通訳や要約筆記が、盲ろうの方には指点字や触手話があります。

失語症の方が社会での生活がうまくいくためには、失語症者には「失語症者向け意思疎通支援者」という人を派遣するするの事業があります。

愛知県・名古屋市で6年前から始まりました。派遣に行くための支援者を育てるための「養成」を愛知県の委託事業として愛知県言語聴覚士会という団体が開催しています。

毎年6月~7月頃、おこめの机にチラシを置かせてもらっていますので、関心がある方は是非スタッフにお声かけください。

 

 失語症の方は、自分で「失語症です」とか「しゃべれません」とはなかなか言えないので、気づかれない存在です。

毎年12月3日~9日は障害者週間です。障害者の中に失語症の方の存在を思い出してもらえると嬉しいです。

そして、4(し)2(ツー)5(ご)の語呂合わせから、4月25日は「失語(しつご)症の日」でもあります。4月に思い出してくださいね。

 

お元気な方は、脳卒中にならないように生活習慣病への対策が大切になります。

子育て中の方は、お子さんを育てるなかでもご自身の健康管理に気をつけてお過ごしください。

2025年11月25日